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武蔵野独り暮らし、日々雑感。
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 ひと月ほど前にCSでたまたま『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』をひさびさに観て以来、ノスタルジア系の映画にハマっているのは以前にも綴ったとおり。

 で、もうひとつ俺の中で波及したのが、「アメリカ近現代史」への興味(って、ことアメリカ合衆国に関しては近現代史しかないんすけど、もうちっとな側面も含め)
 ことに、いわゆる裏面史——歴史の教科書などでは語られない、民衆の歴史だ。

 正直いって俺のこれまでの人生の中でアメリカ史ってのは日本や欧州のそれに比較してあんまり興味が無かった。
 が、何がきっかけだったか忘れたがこの一年ほど前から何となく心の奥底にくすぶりはじめ、同じく数ヶ月前からの映画音楽へのひさびさのマイブームやら、或る日のGoogleロゴがマーク・トウェインだったりしたこと、そして米軍基地時代の立川への興味から、ここに来て一気に燃え上がった感がある。

 そうなると——これはまあ何においてもそうなのだが——俺の“とば口”のテキストとなるのはまず映画(笑)
 というわけで今宵、6〜7年以上前に観たこともないままにDVDを購入しさらにこれまでプレーヤに乗せることの無かった(どーなのそれ)、
『ギャング・オブ・ニューヨーク』
 を観てみた。

 いんやぁーっ! 面白かった!!

 世間的にはそう評価は高くないようだし俺も正直なところ大名作だとは思わないが、これはどうにも“いまの俺”にはハマる作品だった。

 物語の舞台は19世紀半ばのニューヨーク。
 1848年(北斎の最晩年)に前日譚があり、1862〜63年(国芳や広重の晩年)がメインとなる。南北戦争時代であり、日本でいえば幕末。高杉晋作とか坂本竜馬とか新撰組だとかが活躍する、ちょっと前。(1862年は「寺田屋事件」の年)

 5本の道が交差する街の利権を暴力によって争うハナシなのだが、なんつーかこう、当時のニューヨークってなあ、日本に負けず劣らず、野蛮な時代だったんですね。まあびっくり。

 もちろんマーティン・スコセッシ監督ならではの、あるいは映画的誇張はあるにせよ、抗争する二代勢力が飛び道具を拒否して刃物で闘うのを選ぶとか、自警消防団(つまりは「火消し」だ)が現場で喧嘩になるとか、いやまったく、
「江戸かっ!!??」
 と、ツッコミたくなることしきり。
(手にしている武器《えもの》がいちいちマンガ『無限の住人』みたいなんも素敵w)

 物語の縦軸は父を殺された主人公の復讐譚なのだが、横軸としてちゃあんと当時のアメリカの歴史を描いているのもいい。“敵”が米英戦争を立脚点としてるとか大きな主題が移民問題とかあるいは奴隷解放とかまだ西部ではドンパチやっていた中での東部での選挙/民主主義の試みなんて辺りを混ぜているのは、まあ当たり前といえばあたりまえかもしらんがとてもよろしい。
 さらにいえばヒロインが使う短銃がリンカーン暗殺に使われたものと同型なんてあたりもまた、歴史好きな銃器おたく大喜びなポイントだったりする(笑)

 正直なところ全体として1960年代後半〜1980年代前半辺りの同種のアメリカ映画に見られる“尖った雰囲気”が足りないのが惜しいところだが、まあ観といて損は無いと思いますよ奥さん!
 こっからまた、俺自身がどう展開していくのかも楽しみ。

 いやそれにしても、ダニエル・デイ=ルイスは相変わらず凄い役者だ。
 Wikipediaによれば本作品の前には俳優業を引退して靴の職人になるべく修業をしていたそうだが(って、何だそれw)、5年のブランクをモノともしない圧倒的な存在感。
 俺はディカプリオ作品はそう多く観てはいないがその中でも彼の最もいい演技だと思う本作だが、そのディカプリオを遙かに凌駕する。
 デイ=ルイスの新作、もっと観たいな。

 とまれますます、アメリカ史を知りたくなる作品であった。

 どんなにナニしようとユナイテッド・ステイツ・オブ・アメーリカは“だんでぃ”な国ではないんでヨーロピアン・エレガンスと江戸の混血(笑)な俺の人生ではシカトし続けるつもりだったんだけど、まあやっぱ面白いなあ。

 やんぬるかな。

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 さっき知ったのだが、ジェラール・ドパルデュー主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990)が、ついにDVD化されるらしい!!

 苦節22年。いやー、長かった(T^T)

 シラノといえばルパン三世(旧作&カリ城のみ)とラ・マンチャの男セルバンテス/ドン・キホーテと並ぶ、「俺の人生三大ヒーロー」のひとり。

 本作はシラノの映像化の中でもおそらく最高傑作で、ドパルデューが最高にハマり役。作者のエドモン・ロスタンが観ても大満足するだろうと思われる。レーザーディスクは持っているのだが長くDVD化されておらず、某mixiで俺が作った「とっととDVD出しなさい」というコミュニティでも、ずっとアイコンとして使われていた。

 それにしても思いを同じくする人は少なくないようで、まだ発売前ながらすでにAmazonでも3件レビューが記されている。ことに「Bo-he-mian」というかたのレビューが凄く熱い。俺が下手な言葉を並べるよりも、このかたのレビューを読んでいただければと思う(笑)

 DVDは当然すでに予約したが、iTunes Storeで発売されたらそちらも買っちゃおう。


 嗚呼、楽しみ也。

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 こなさん、みんばんは。
 ここ数週間、ひさびさに往年の洋画にどっぷりハマりまくりの伊作翡翠です。

 というわけで(?)今宵はiTunesでレンタルした『ミニミニ大作戦』(1969)の日本語吹替版を観ている。

 映画そのもののタイトルとどういうノリの作品かということはそれこそ数十年前から知ってはいたのだが、ここまで観る機会を得なかったものだ。つまり、初見。

 いやー、いきなりたまりませんな。ここまで未見だったことを反省しまくり。

 いわゆる“泥棒アクション”ということからしてクるわけだが、オープニングからいきなりピレネー辺りの崖っぷちを失踪し大破するランボルギーニミウラで、そのバックの音楽がフリオ・イグレシアスを思わせるイタリアンなバラード。で、主人公が刑務所から出所する場面に続くと来たもんだ。
 で、主人公を演じるのが『殺しのドレス』で印象的な演技を見せたマイケル・ケイン。しかもその吹替が広川“ハンサムV9”太一郎先生!! そしてその主人公を迎えるヒロインが小原“ミルクちゃん”乃梨子さま!!!
 さらに加えて主人公と渋々手を組む相棒が小林“次元ちゃん”清志先生だったり、謎の仕掛け人が家弓“クロトワ”家正先生だったり、端役だろうが猫好きなおばさんが麻生“フネさん”美代子さまだったり、さらにいわゆるメカニックが雨森“初代バカボンパパ”雅司先生だったり。

 もうね、俺のツボにハマりまくり。まだ鑑賞途中なのだが、どうにも辛抱たまらずエントリを綴ってる次第。

 物語や演出もアクションも登場する車や使いかたも、いやまったく「旧作ルパン」が大いに参考にしただろうことは想像に難くない。つか、ルパンのパイロットフィルム“TVサイズ版”を観ているかのようだ。
(まめ知識:パイロットフィルムのTVサイズ版は広川太一郎先生、それ以前に作られたシネマスコープ版は野沢那智先生が、それぞれルパンを演じている)

 つか、この作品は『ダンディ2 華麗な冒険』の原点でもあるんだろうな。熱血〜ぅ!!(笑)

 で、大慌てにあわててこれはDVDなりを買ったほうがいいとぐぐったところ、この作品の日本語吹替版はDVDもBlu-rayも出ておらず、iTunesムービーレンタルにしか無い模様。いやー、購入したいんだがなー(><)

 というわけで、おめいら様も観たがいい。iTunesムービーレンタルでスタンダード版は300円、HD版は400円。ぜひに!!


 ……さ、続きを観よう。

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 映画『追憶(The Way We Were)』を初めて観たのは、大学浪人1年目の年。

 記憶が定かではないが場所は池袋の“旧”文芸坐。
 同じく1973年の作品で同じくロバート・レッドフォード出演で同じくマーヴィン・ハムリッシュが音楽を担当した『スティング』との2本立てだった。

 で、なにぶんいまだに俺のザ・ベストの1本たる『スティング』があまりに強烈すぎたのと、地味〜な物語ということもあり、以来ずっとどういった物語だったか忘却のままに、再鑑賞の機会を得ないままにきた。

 だが、昨年末以来の俺の中での「映画音楽」へのマイブーム再燃と、先般の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の再鑑賞からの“ノスタルジア系映画”への憧憬と、そしてここ数日の身辺の色んな事どもから、有名な主題曲だけは誰でも一度は耳にしたことがあるであろうこの作品を“再び観なければ死んでしまうかもしれない病”にかかってしまい(笑)、昨夜iTunesから購入・ダウンロード、先ほど約30年ぶりに観直した次第だ。

 いやー、やられた(T_T)

 初回の印象に違《たが》わずやっぱり地味〜な作品だったのだが、初見から齢を重ね、色々とあったテメエの人生(笑)を踏まえてあらためて観ると、どうにもたまらんちIOC会長だねこりゃ。

 作品ジャンルとしては「ラブロマンス」。レッドフォード演じるハンサムでスポーツマンでノンポリでモテモテの主人公と、地味で政治活動に熱心なバーブラ・ストライサンド演じるヒロインとの学生時代から第二次大戦やハリウッドの赤狩りを経て中年期に至るまでの愛と別れの物語なのだが、なるほどこりゃ18の小僧にはわからんなと。
 こういう作品が沁みる歳になったんだなー。

 いやそれにしてもバーブラ・ストライサンドってのはあらためて、おっそろしい“女優”だ。
 彼女が主演した他の映画作品でもそうなのだが、だいたいまずは“不美人という前提”から始まるものの物語の進行につれて可愛らしく魅力的にかつ色っぽく見えてくるから凄い。最初のベッドシーンなんて——こちらの心象もあるのかもしらんが(笑)——マジでヌケるレベルだ。こういう描かれかたと演技ができる女優は希有ではないかと思う。
 同じく初見からひさしい『ハロー・ドーリー!』や『ファニー・ガール』も、今一度観たくなったな。
(ストライサンドほど極端ではないが、例の『カーネーション』の尾野真千子さまがこれにあたると思う)

 とまれ淡々とした物語ながら根底に流れるものはかなり硬派で、ベトナム戦争後期、1960年代末期から1970年代半ばまでのアメリカ映画ってのは、やっぱいいなあと心から思う。
 1970年代後半にはジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグが新しい時代を切り開いていきそれはそれで俺は大好きなんだけれども、この時代、1960年代前半までの大作主義から1970年代後半以降のルーカス/スピルバーグ登場までの間の“徒花《あだばな》っぽい作品たちを、またじっくり観直したいと思う。

 ところでこのことはまたじっくり考察し機をあらためて綴りたいと思うのだが、俺にとって1970年代の“洋画の風景”ってのは、色んな意味で当時のリアルタイムからノスタルジアをはらんでいたんだなと思う。

 ビデオが普及する以前、洋画を実際に観るには劇場に足を運ぶかテレビの“洋画劇場系番組”しか方法が無かったわけだが、この『追憶』の主題曲が「ネッスル日本(当時。現:ネスレジャパン)」のCMで使われていて『日曜洋画劇場』を視聴するたびに触れていたこともまた、この映画が俺の心の奥深くに欠片《かけら》として突き刺さっている要因だと思われる。
 昨今「サザエさん症候群」とやらがかまびすしいが、日曜夜の名状し難い寂寥感のようなものが、この映画と主題曲にはあるのだろうな。



 てなわけで、『追憶』のサントラをさっきぽちった。

 起きたらネスカフェを飲もう(笑)

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 というわけで、最寄りのTSUTAYA店舗で貸し出し中だったのが戻ったタイミングをウェブで確認して、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のオリジナル・サウンドトラックアルバム(O.S.T.)を借りてきた。

 さっそくiTunesにAppleロスレスで読み込みiPhoneに入れて聴いたのだが、いやもう駄目だ。4曲目の『Amapola《アマポーラ》で、すでに涙腺決壊(ToT)

 あらためて、い〜い、曲だなあ……(T^T)(T^T)(T^T)

 既にしてスタンダード・ナンバーだったこの曲を劇中のライトモチーフとして採用したセルジオ・レオーネ監督と、見事に編曲したエンリオ・モリコーネ最強!!
(ちなみに俺は同映画の予告編でこの曲に心臓を鷲掴みにされて以来ずっと大好きで、様々なバリエーションをコレクションしている)

 で、同映画の他の曲も含め、どうにもこうにも洋画O.S.T.の“ノスタルジア系”のオリジナル・サントラを集めたプレイリストを作らないと死んでしまうと思い、急きょ、
「洋画ノスタルジア」
 というスマートプレイリストを作った次第。こんな時間に(笑)

 まず該当としたのは、同じモリコーネの『ニュー・シネマ・パラダイス』と、バート・バカラックの『明日に向かって撃て!』そしてスコット・ジョップリン/マーヴィン・ハムリッシュの『スティング』。まあこの辺りはテッパンだろう。
 さらに加えて作品舞台の時代・年代的なものとして、『雨に唄えば』『イースター・パレード』『カサブランカ』『炎のランナー』『お熱いのがお好き』なども加えた。あと、ちょっと変則ながら『ショーシャンクの空に』『未来世紀ブラジル』そして『オリエント急行殺人事件』も。
 もちろん愛するコール・ポーターが外せるわけもなく、『地中海殺人事件』『五線譜のラブレター De-Lovely』なんかも加えた。

 上記すべてが必ずしもノスタルジアというわけでもないしまた作品によっては台詞だけのチャプタもあったりするのだが、そこはまあ後で編集すればいいし俺がノスタルジアを感じるものであればいいやと。
 とりあえずいまこのエントリを記しながら同プレイリストをシャッフル再生してるのだが、かなりい〜い感じだ♪( ´▽`)

 いやしかしこうなると、もっともっとそれ系のO.S.T.を揃えたくなっちゃうなあ。

 たとえばモリコーネの「ドル箱三部作」、『荒野の用心棒』『夕日のガンマン』そして『続・夕日のガンマン』などは主題曲は有名で映画音楽ベスト云々といったオムニバス等ではわりと入手しやすいのだが、O.S.Tとなるといかがなものか。チャップリン作品などもをや。
 この辺りが、映画/サントラ好きの悩ましいトコ(笑)。ま、追々ね。


 ところでワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカでのアマポーラ——ことにジェニファー“少女”コネリー(彼女のデビュー作)の踊る場面は、何度観ても発狂しそうなまでに可愛らしく美しい。
 映画史に残る、大名場面だと思う。



 またキンキンケロンパに、あらためて最初からじっくり観直したいな『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』


 ……というわけで同プレイリストをナイトキャップに蓐《シトネ》へと。

 おやすみんこちゃん( ´▽`)ノ

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