武蔵野独り暮らし、日々雑感。
 椎名林檎、そして東京事変の凄さを知ったのは、恥ずかしながら昨年の紅白での演奏だった。

 かの連続テレビ小説『カーネーション』にハマっててその関係もあって——糸子(尾野真千子さま)が出るってことで——椎名林檎の紅白出演シーンを固唾を呑んで見守ったのが最初。
 事前の情報にあった『カーネーション 紅組は誰でもバージョン』って何だろう?……とさしたる考えもなくハナクソのひとつふたつほじりながら観たのだが、紅白『カーネーション』直後の——

 東京事変『女の子は誰でも』

 ——に瞬殺され(笑)、十数分後にはiTunes Music Storeで曲とPVを買った俺ですよ。で、以来聴きまくり。

 何でこんなことを唐突に綴ってるかといえばいま寝ようと思った直前にたまたまザッピングしたCS『スペースシャワーHD』なるチャンネルで「東京事変PV特集」なる番組をやってて『女の子は誰でも』もやってたりして録画してない俺死ねとか思ったから(笑)

 再放送お願いします!!

 ところで紅白で表現された『女の子は誰でも』の世界観とその直後に購入したPVの何が俺の琴線に触れたかといえば、
『奥様は魔女』から始まる昭和「魔女っ子もの」へのオマージ
・MGMミュージカルへのオマージュ
・ビッグバンドジャズのサウンド
・兎にも角にも「女の子」っぽく可愛い

 ——って辺りですかねえ。

 とまれ昨今オマージュとかリスペクトとってな単語が安っぽくなってる時代において、東京事変『女の子は誰でも』は、詞も曲も演奏もPV表現も、“なにこれわかってる感炸裂”だったから。
 腰が砕けると思いました!(いまも同PVを観る度にそう)

 で、CSであらためて東京事変のPVを観たのだけれども、『女の子は誰でも』だけではなく、い〜いのが多いねえ。いちいち男が濡れる。


 東京事変、解散しないでほしいなあ(><)

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 いやー、長かったっすね。

 今週の『カーネーション』(^^;)

 糸子のモデルとなった小篠綾子さんの“もにょもにょエピソード”はドラマ放送開始直後に原作本を読んで知っていたものの、本作には珍しく何かこう歯切れが悪い展開で、正直なところ某善作……ちゃうちゃう、前作の轍を踏まないかとちょっと——いや、ちょっとだけョ——ドキドキしてたのだけど……

 さすがの渡辺あや脚本、見事な締め!!
(伏線含む)

 細かく記しだすとキリがないのだが、あえてとどのつまりの素晴しさを俺なりに綴っちゃうと——
 徹頭徹尾、“糸子の剛腕ぶり”と“周防のへたれっぷり”を貫いた点
(苦笑《ニガワライ》
 ——はもう、ホントお見事!!

 まあ何ちゅうかですねえ、俺がいうのもナンだけど、“ああいうシチュエーション(笑)”になると、野郎ってなぁ互いの年齢とか立場とか収入とか関係なく、たいがいが甘ったれ助になるもんです。(←をや?w)
 で、意外と——それをおくびにも出さず——打算的でみみっちい。(←をやをや??ww)
 さらにいえばご婦人が年齢等々関係なく潜在的に持つところの乙女心的ななんかもくすぐるのが——本人が気づいている/いないに関わらず——巧かったりしたりしてですねえ……(←をやをやをや???www)

 で、かてて加えて本作では糸子が何よりも仕事熱心で、ともかく稼ぐ。
 そしてかつ、
「死んでしまいました」
 に代表される彼女の心の奥深くにある穴。
(蛇足ながらあの台詞には具体的に詰問されたお父ちゃんや勝さんだけではなく、勘助や泰蔵兄ちゃんへの想いもあったに思う。だから合間に或る種の逆説でもあるところの奈津の結婚エピソードも挟まれたのだろう)
 そりゃ——意識する/しないに関わらず——つけこみますよ(笑)

 だからきょうのクライマックス回において周防が、
“イケメンでやさしいけど、とどのつまりダメンズ”
 として描かれたのは、さすが『カーネーション』だと思う次第。
(北村や組合長のダメンズっぷりもをや)

 あらためて考えると、本作は主人公の幼少時代から、「男社会・男的価値観が強かった時代」をどう超えるか/超えてきたかを——時に野郎どものへたれっぷりを愛しつつ——描いてるわけで、いやあ、ブレてないなと。

 また同時にダメンズたちばかりでなく糸子(ご婦人)の側にも考えにゃならんトコは多々あるわけで、その辺りのフラットさもまたいい。
(史実には描かれていない恵さんのキャラなんかは、緩衝材・乳化剤として生み出されたのだろう)

「ダメだこりゃ©いかりや」がわかっていながらもずるずるとなる人の心とか営みとか、そうした辺りを丁寧に描いているからこそ、本作は大上段に女性上位を口角泡を飛ばして語ったり、某文教・お受験区(笑)に実在する『男女平等センター』なる滑稽な施設よりも、もっともっと次元が高く説得力があるなあと。
 
 観る側が色々と考えるところが本作品の最大の魅力。

 戦争という個人ではどうしようもない外的暴力よりも或る意味でもっと難しい己《オノレ》の心と愛の闘いを超えた糸子が、来週以降またどうなっていくのか、とても楽しみだ。

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