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武蔵野独り暮らし、日々雑感。
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 映画『追憶(The Way We Were)』を初めて観たのは、大学浪人1年目の年。

 記憶が定かではないが場所は池袋の“旧”文芸坐。
 同じく1973年の作品で同じくロバート・レッドフォード出演で同じくマーヴィン・ハムリッシュが音楽を担当した『スティング』との2本立てだった。

 で、なにぶんいまだに俺のザ・ベストの1本たる『スティング』があまりに強烈すぎたのと、地味〜な物語ということもあり、以来ずっとどういった物語だったか忘却のままに、再鑑賞の機会を得ないままにきた。

 だが、昨年末以来の俺の中での「映画音楽」へのマイブーム再燃と、先般の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の再鑑賞からの“ノスタルジア系映画”への憧憬と、そしてここ数日の身辺の色んな事どもから、有名な主題曲だけは誰でも一度は耳にしたことがあるであろうこの作品を“再び観なければ死んでしまうかもしれない病”にかかってしまい(笑)、昨夜iTunesから購入・ダウンロード、先ほど約30年ぶりに観直した次第だ。

 いやー、やられた(T_T)

 初回の印象に違《たが》わずやっぱり地味〜な作品だったのだが、初見から齢を重ね、色々とあったテメエの人生(笑)を踏まえてあらためて観ると、どうにもたまらんちIOC会長だねこりゃ。

 作品ジャンルとしては「ラブロマンス」。レッドフォード演じるハンサムでスポーツマンでノンポリでモテモテの主人公と、地味で政治活動に熱心なバーブラ・ストライサンド演じるヒロインとの学生時代から第二次大戦やハリウッドの赤狩りを経て中年期に至るまでの愛と別れの物語なのだが、なるほどこりゃ18の小僧にはわからんなと。
 こういう作品が沁みる歳になったんだなー。

 いやそれにしてもバーブラ・ストライサンドってのはあらためて、おっそろしい“女優”だ。
 彼女が主演した他の映画作品でもそうなのだが、だいたいまずは“不美人という前提”から始まるものの物語の進行につれて可愛らしく魅力的にかつ色っぽく見えてくるから凄い。最初のベッドシーンなんて——こちらの心象もあるのかもしらんが(笑)——マジでヌケるレベルだ。こういう描かれかたと演技ができる女優は希有ではないかと思う。
 同じく初見からひさしい『ハロー・ドーリー!』や『ファニー・ガール』も、今一度観たくなったな。
(ストライサンドほど極端ではないが、例の『カーネーション』の尾野真千子さまがこれにあたると思う)

 とまれ淡々とした物語ながら根底に流れるものはかなり硬派で、ベトナム戦争後期、1960年代末期から1970年代半ばまでのアメリカ映画ってのは、やっぱいいなあと心から思う。
 1970年代後半にはジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグが新しい時代を切り開いていきそれはそれで俺は大好きなんだけれども、この時代、1960年代前半までの大作主義から1970年代後半以降のルーカス/スピルバーグ登場までの間の“徒花《あだばな》っぽい作品たちを、またじっくり観直したいと思う。

 ところでこのことはまたじっくり考察し機をあらためて綴りたいと思うのだが、俺にとって1970年代の“洋画の風景”ってのは、色んな意味で当時のリアルタイムからノスタルジアをはらんでいたんだなと思う。

 ビデオが普及する以前、洋画を実際に観るには劇場に足を運ぶかテレビの“洋画劇場系番組”しか方法が無かったわけだが、この『追憶』の主題曲が「ネッスル日本(当時。現:ネスレジャパン)」のCMで使われていて『日曜洋画劇場』を視聴するたびに触れていたこともまた、この映画が俺の心の奥深くに欠片《かけら》として突き刺さっている要因だと思われる。
 昨今「サザエさん症候群」とやらがかまびすしいが、日曜夜の名状し難い寂寥感のようなものが、この映画と主題曲にはあるのだろうな。



 てなわけで、『追憶』のサントラをさっきぽちった。

 起きたらネスカフェを飲もう(笑)

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