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武蔵野独り暮らし、日々雑感。
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 映画『シャーロック・ホームズ』が、滅法面白い。

 4月とは思えない寒さのきょう(つうかすでにきのう)、氷雨の中を2度目となる鑑賞に行ってきた。前回の字幕スーパー版で思い切りハマったので、ぜひ日本語吹替版でも観たいということで。

 この、洋画の日本語吹替版をわざわざ観に行くというのは、俺にしてみれば非常に珍しい。記憶が間違ってなければ初めてのことなのだが、なぜそういう衝動に駆られたかというと、この映画が“そういう種類”の作品だからだ。

 すでに多くのところで語られているが、ホームズの名を冠している映画ながら従来のホームズ像ではなく、むしろ『ルパン三世』に限りなく近い。しかも「旧作ルパン」。ことにホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)とワトソン(ジュード・ロウ)の関係たるや、大名作『脱獄のチャンスは一度』などに見られる初期のいわゆる「大隅ルパン」におけるルパンと次元そのものだ。
 俺がハマらないわけがない(笑)

 従来の「シャーロック・ホームズ」シリーズといえば、沈着冷静なホームズと、従属的でホームズの活躍ぶりに驚かされているばかりの傍観者としてのワトソンというのが、その描かれかたあるいはイメージだった(それがことに顕著なのは、宮崎駿が関わったアニメ『名探偵ホームズ』なのだが)。
 が、本作におけるワトソンは——原作『緋色の研究』でも描かれているところの——屈強な退役軍人である点が強調されており、格闘や武器の扱いについてはホームズに勝るとも劣らない人物として描かれている。そして頭脳明晰にして格闘技(バリツ!!)の達人ながら日常生活ではグダグダでダメダメなホームズに、(ほとんどホモセクシャルなまでに)頼られ甘ったれられる存在となっており、そんなホームズをして「しょうがねえなあ」とぼやきながらいざという時にはサポートせざるをえないワトソン。まさに、次元大介だ。

 また、「大いに参考にした」旨がプログラムにも記載されているのだが、ホームズとワトソンとの関係も含め、本作は映画『明日に向かって撃て!』を彷彿とさせる部分がとても多い。
 ホームズ、ワトソンそれぞれの表情(特に笑顔!)の見せかた、二人して拳銃を発砲する場面などの構図やタイミングなど、かの名作に夢中になった者としてはどうにも泣けるシーンがちりばめられている。
 ロバート・ダウニー・Jr.もジュード・ロウも本作の「続編」のために他の仕事を先延ばしあるいはキャンセルしたというが、さもありなん。まさにかつてポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが見せた……いや、魅せた“あの世界”なのだ。もう、めろめろである(笑)

 そしてそもそも俺はこうした「相棒《バディ》もの」が昔からどうにも好きなのだが、こうした作品は俺が育った時代の海外TVドラマに数多い。吹替ドラマの最高傑作『ダンディ2 華麗な冒険』とか、『0011ナポレオン・ソロ』とか。
 本作はそういう作品たちもまた、彷彿とさせる。

 つまりアニメとかTVの洋画劇場とか吹替海外ドラマとかで俺が夢中になった、俺を育んでくれた「相棒ものたち」に極めて近しいからこそ、映画『シャーロック・ホームズ』をどうしても吹替版で観たかった・聴きたかったというハナシ。

 とまれ字幕/吹替問わず、とても楽しめる作品であることは間違いないと太鼓判をおす。
 一部の“原理主義者”を除いてはシャーロキアンたちにも好評だと聞くし、未見のかたはぜひに!

 そして俺はといえば、あらためて続編が待ち遠しくて待ち遠しくて、発狂しそうなのである(笑)

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