武蔵野独り暮らし、日々雑感。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 前エントリの続き—— 「高度情報化社会」というのは恐ろしいもので、例えばGoogle、例えばWikipediaなどといった“簡略な方法”で、色んなものをあぶり出しにする。 このことは時に瑣末なことへの否定的言及といった“いやぁな”ベクトルに働くこともあってmixiやらTwitterなりでのその迂闊な展開にがっかりすることも少なくないのだが、しかしまた同時に“細かきこと”がネットやTVなどで“発見”され、そしてそれが佳き方向に進むことのほうがむしろ多いんじゃないかなと、ぼくなんかは考えている。 「未来は、いつでも過去より美しい」——ロバート・A・ハインライン『夏への扉』より さて、今回の我が社中の夏の旅行が「西伊豆」だったのは、その“きっかけ”としてはぼくの少年時代の思い出だったのだけれども、決定打となったのはネットなりTVなりの情報だった。 「テメエの記憶をたどる旅」で単身云々するのであれば“俺の勝手”だろうが、なにせ社中の旅行である。であれば或る程度にせよ現代的価値において広く誰しもが満足のいける旅行であるということが大事だ。そうしたときにネットなりTVなりといったところから得られる情報は、大いに参考になる。もちろん広い意味での視点による取捨選択が必要になろうが。 さて、今回の西伊豆行では先述のように「戸田《へだ》」に泊まることにしたのだけれども、ぼくも正直、戸田という所については少年時代ただ(降りずに)寄港したぐらいの記憶しか無いのは既述のとおり。 であるにも関わらず戸田を宿泊地、並びに「西伊豆行で最も多くの時間を過ごすべき地」として選んだのは、その戸田が、 「とてもがんばってる」 ということがネットなりTVなりで伝わってくるという、この二三年のぼくの記憶にあったからだ。 ともかく、日々をハナクソをほじりながらぼぉ〜と生きているぼくにさえ聞こえてくる戸田のがんばり。 ここは重要なポイントであった。 少年時代の思い出のまにまに、 「西伊豆に行きたいなー」 と、なんとなく思ったときにかつてぼくが逗留した土肥ではなく戸田を選んだこと。 このことは今回の旅行やこのブログエントリにおいて、とても大きいことだ。 正直いうと、ぼくはこの数年の間に、それこそ35年ぶりぐらいに「戸田」という地名を聞いた。 最初の一歩としての民放の紀行番組、引き続いてのNHKの昼のヒマネタ番組等々で、戸田が取り上げられてて、のちに紹介する「年配のご婦人がたが作る、駿河湾で汲んだ海水から醸造した自然塩」というのがまず、その地名とともにぼくの心に引っかかった。 この、たかが一瞬のメディアでの紹介が——かつて彼の地を眺めたことがある——ぼくの中で“引っかかり”、今回の「西伊豆行」が立ち上がったときに、ぼくをして[戸田]を“ぐぐらせる”に至ったというわけだ。 地域としての取り組みが真面目で現代的適応力を持てば、どんなに小さく地味な地域(や、店など)でも、人の心を動かせるものだ。このネットを含む高度情報化社会は、「チャンス」もまた与えてくれるものだということを広く知って、考えて欲しい。しっかりとした哲学をバックボーンとした、工夫のハナシ。 さてあらためて西伊豆の記憶のまにまにそこから立ち上がった戸田をネットで調べてみたら、 「タカアシガニの名産地」 ということが判明したわけですよ。 さらに「じゃらん」で調べると、タカアシガニとか伊勢エビとかアワビとかを廉価でいただける宿があるとの由。 いやあ、たまんねえなこりゃ(笑) ま、そんなわけで毎度のごとく前段が長くなったが、 ・思い出に正直に ・ネットでの情報収集も怠らず ・カン(フォースともいう)を大事に ・まあともかく楽しく ——といった辺りを遵守しときゃあ、“めぐりあえるモン”ってなああるわけですよ。旅行のみならず色んなトコで。 ってなワケで以下にお世話になった宿での、夕餉の数々。 前菜 スープ 舟盛り タカアシガニ このデカさ!! 伊勢エビ キンメダイの煮付け アワビの刺身 ガーリック・ステーキ カニの炊き込みごはん デザート この分量……まあ、死ぬわなふつう(^_^;;; その場で完食など出来る筈もなく一部を部屋にお持ち帰りとなったのだが、後にともかく完食しましたよ我が社中は! ぃ偉い!! つうか今回のタカアシガニも女将さんから開口一番「お客様、運がいいです」といわれたほどに、実は一杯18,000円ぐらいの品だったとの由(水揚げで変動するが、そも固定料金だったので支払い変わらず)。これ含めうっかりしたホテルなどに泊まったら5万円コースだろうに、宿泊料含めその四分の一以下で済んじゃうトコが我が社中のフォースの強いところだよなまったく(笑) てなわけで「I」で紹介した沼津港での昼餉含め、 「もうしばらくは駿河湾の名産なんて見たくない(´・ω・`)」 というほどに鱈腹喰らいまくった初日がこうして過ぎていったわけです。 ぶへーっ、食った食った! で、さらに感動を呼ぶ二日目については近日エントリ予定。 お楽しみにね♪ PR |
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